オフィス・ネットワーク環境を整備したい – オフィスITにまつわるお悩み解決

クラウドサービスの導入によりオフィス・ネットワークのトラフィックの流れが変化するが、 そこで生じるいくつかの課題に対して、どのような解決策が考えられるだろうか?

オフィス・ネットワークの環境変化

総務省の統計調査データ「平成30年通信利用動向調査」によると、企業におけるクラウドサービスの利用率は、毎年堅調な伸びを示しており、昨年度は調査対象の約6割に迫っています。

また、昨年からオフィス・ネットワーク周辺では、2018年9月30日にメーカサポートが終了した Notes 8.5と、2020年1月14日にサポートが終了する Windows7の移行が話題になっています。そしてWindows7の移行先として注目されているのが、生産性向上に役立つ最新機能を搭載したOffice 365です。

今回はOffice 365を例に、クラウドサービスの導入によるオフィス・ネットワークの課題を検討します。

クラウドサービス導入の課題

企業のシステムがオンプレミス環境からクラウド環境に変わると、オフィス・ネットワークのトラフィックの流れが変わります。従来のオンプレミス環境では、トラフィックは本社やデータセンターに集約されていました。それがクラウド環境になると、トラフィックは本社やデータセンターではなく、インターネットの先に向かうことになります。

クラウドサービスに向かうトラフィックが新たに発生することで、トラフィックが集中・増加し、従来のインターネット回線のままでは帯域が不足したり、セキュリティ機器の性能が追いつかなくなり、社内ユーザから「WEBのレスポンスが遅い」、「グループウェアに接続できない」といった苦情が寄せられる事態に発展して、オフィス・ネットワークの最適化が情報システム部門、さらには企業の大きな課題になったりしています。

一般には、クラウド環境を導入することで、物理機器の管理コストを削減できるといった利点が謳われていますが、実際にはオフィス・ネットワークの見直し・増強や、プロキシを迂回させるためにPACファイルによる除外設定の運用、ロードバランサなど新たなオンプレミス機器の導入などが必要になります。そのため、総合的なコスト・メリットが薄まり、クラウドサービスの導入が本末転倒の結果を招く可能性も否めません。以上のことから、クラウドサービスの導入には、オフィス・ネットワーク環境の整備が重要なカギとなります。

振り分けの自動化とインターネット接続環境の分散

IIJでは、ISPならではの強みや運用ノウハウを生かして、クラウド環境下でのインターネット接続を考慮した最適なオフィス・ネットワークを提案しています。課題解決のポイントは「振り分けの自動化」と「インターネット接続環境の分散」です。

「IIJクラウドプロキシサービス」は、頻繁に更新されるOffice 365の宛先情報を自動で取得・更新することで、PACファイルの除外設定などの運用負荷を軽減します。さらにOffice 365を除くポート80(HTTP)/443(HTTPS)に向けた通信をプロキシ宛てに転送したり、Office 365宛てを指定したインターネット接続環境に転送したりすることで、トラフィックを分散できます。

また、企業ネットワークに必要な機能を仮想化してクラウド上で提供するSDN/NFVサービス「IIJ Omnibus」では、Office 365やWEBフィルタリングを通さずに、直接、インターネットへ接続する経路も用意し、負荷の高い通信をクラウド上で振り分けて快適なネットワーク環境を実現します。

IIJは、クラウドサービス導入によって変化するインターネット・トラフィックの流れに応じて、最適な接続環境と拠点間ネットワークを提供しています。今後も、お客さまのクラウド環境に最適なオフィス・ネットワークをサポートしてまいりますので、どうぞご期待ください。

(イラスト/高橋庸平)

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※IIJグループ広報誌「IIJ.news vol.153」(2019年8月発行)より転載