IoT導入後の課題をどう解決する?スマート工場EXPO 2026 レポート

2026年1月21日~23日に開催された「スマート工場EXPO」に、IIJは4回目の出展をしました。
本記事では、展示ブースの様子とともに、既にIoTを導入しているものの運用や活用に課題を感じている製造現場に向けて、IIJが提案するIoT・ネットワークを活用した課題解決の取り組みについてご紹介します。

目次
  1. スマート工場EXPOとは
  2. ブース紹介
  3. 来場者の声
  4. 最後に

スマート工場EXPOとは

スマート工場EXPOは、スマート工場・スマート物流を実現するためのIoTソリューション、AI、FA/ロボットなどの最新技術・ソリューションが一堂に会する専門展示会です。
製造業のデジタル化やスマートファクトリー化が進む中で、工場内のデータ活用や設備の遠隔管理、ネットワーク環境の整備など、製造現場の課題解決につながる様々な技術が紹介されました。
IIJは3日間にわたりブースを出展し、多くの製造業関係者の皆様に当社のIoT・ネットワークソリューションをご紹介する機会となりました。

ブース紹介

今回のIIJブースでは、「意外とできるぞIoT」をテーマに展示を行いました。
既にIoTを導入している現場で見えてきた、以下のような「導入後の課題」に焦点を当てました。

  • データは取得できているが活用できていない
  • ネットワークやセキュリティに不安がある
  • 現場運用に負担がかかっている

これらの課題に対し、IoT・ネットワーク・クラウドを組み合わせた課題解決のヒントをご紹介しました。

■展示テーマ

今回は、以下の6つのテーマで展示を行いました。

  1. 工場内IoTネットワーク環境の整備
  2. 工場内のデータ取得/統合管理
  3. 防爆エリアのDX化
  4. カーボンニュートラル対応
  5. 工場設備へのリモートアクセス
  6. 工場内ネットワークカメラの活用

■展示内容

  • 工場内IoTネットワーク環境の整備
    IoT活用を進める上で、工場内の通信環境が整っていない、または安定した接続が難しいといった課題が多く見られます。
    そこで、OT/ITから分離したIoT専用の閉域ネットワークをベースに、LTE・Wi-Fi・LPWAなどを組み合わせて工場環境に合わせて構築できるネットワーク構成をご紹介しました。あわせて、センサーやカメラのデータをクラウドへ集約し、可視化・監視に活用する流れをデモでご覧いただきました。
  • 防爆エリアDX化
    危険物を取り扱う現場では、防爆エリアで利用できる機器が限られるため、点検・保全業務が現地対応に偏り、データ活用が進みにくいという課題があります。一方で、防爆対応機器はコスト面のハードルも高く、導入の第一歩が踏み出しにくいという声もあります。
    こうした背景を踏まえ、防爆対応センサーやカメラを活用した遠隔監視・データ取得の仕組みを中心に展示しました。更に、効果検証から始めたいニーズに向けて、「防爆IoT PoCパッケージ」もあわせてご紹介しました。
  • 工場内ネットワークカメラの活用
    工場内のネットワークカメラは、トラブル時の映像確認など限定的な用途にとどまっているケースも多く見られます。
    そこで、クラウドストレージを活用した録画・遠隔閲覧の仕組みをご提案しました。設備データと映像データをクラウド上で統合監視することで、異常検知や安全管理など、業務改善につながる活用イメージをご紹介しました。

来場者の声

ブースにお立ち寄りいただいた皆様からは、サービスへの期待や具体的な活用イメージに関する様々なご意見が寄せられました。その一部をご紹介します。

  • 工場内IoTネットワーク環境
    「工場内にWi-Fiは導入したが、どのように活用すればよいか分からない」「建屋や設備の配置により通信が届きにくい場所がある」といった、工場ネットワーク環境に関する課題の声が多く聞かれました。
    また、OTネットワークとITネットワークの分離や、工場と倉庫など離れた拠点間の通信環境構築について相談される来場者も多く、メッシュWi-Fiなどの無線ネットワーク構築への関心の高さがうかがえました。
  • 設備データの収集・可視化
    「古い設備が多くデータが取得できていない」「各設備や部署ごとにデータ管理が分散している」といった課題も多く聞かれました。
    設備データやエネルギーデータをクラウドに集約し、生産状況や設備稼働状況を可視化したいというニーズが多く、生産ラインの見える化や統合管理への関心の高さが感じられました。
  • 防爆エリアでのデジタル活用
    危険物を扱う工場を中心に、防爆エリアで利用できるデバイスやセンサーへの関心も多く寄せられました。
    特に、防爆対応のスマートフォンやカメラを活用した遠隔監視や作業支援など、防爆エリアにおけるデジタル化へのニーズが高いことが明らかになりました。
  • 工場設備へのリモートアクセス
    設備メーカや製造業の方から、「現場設備へ遠隔からアクセスして保守を行いたい」という相談も多く寄せられました。
    設備保守の効率化やトラブル対応の迅速化を目的として、閉域ネットワークを活用した安全なリモートアクセス環境への関心が高まっていることが印象的でした。
  • ネットワークカメラの活用
    工場や倉庫にカメラを設置しているものの、「安価な機器で管理がしづらい」「録画データの保存期間が短い」といった課題を感じている企業も多く、カメラの更新やクラウド活用に関する相談をいただきました。
    また、設備監視や侵入検知、作業状況の確認など、カメラ映像を業務改善に活用したいというニーズも見られました。

最後に

今回の展示会では、多くの製造業の皆様と直接お話しすることができ、IoT導入後の運用課題やデータ活用に関するリアルな声を伺うことができました。
製造業におけるDXは、単にデータを取得するだけでなく、ネットワークやクラウドを組み合わせて継続的に活用していく仕組みづくりが重要です。
IIJは今後も、製造現場の課題解決につながるIoT・ネットワークサービスの提供と情報発信を続けてまいります。

ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

気になることがあればお気軽に