宇宙インターネットの挑戦─IIJ×WIDEプロジェクト、SPEXA 2025イベントレポート

IIJとWIDEプロジェクトは、2025年7月30日~8月1日に開催された国際宇宙ビジネス展「SPEXA」(スペクサ)に共同出展しました。
今回は、「宇宙インターネット」をテーマに、地球外に広がる通信ネットワークの可能性や最新の取り組みをご紹介しました。
この記事では、展示会の様子をお伝えしながら、IIJが取り組む宇宙ビジネスについてご紹介します。

目次
  1. SPEXAとは
  2. ブース紹介
  3. 最後に

SPEXAとは

SPEXAは、宇宙ビジネスに関する最新の技術やサービスが一堂に集まる展示会です。
「ロケット打ち上げ」「衛星運用」「地上システム」「部品・素材」「衛星データ利活用」など、宇宙ビジネスに関するあらゆる製品/技術/サービスが出展され、IIJは「衛星データ・宇宙空間活用」のカテゴリで参加しました。

ブース紹介

  • IIJ
    2025年4月に立ち上げた宇宙事業推進室を中心に、衛星データや衛星通信の利活用を支える高速かつ安全なITインフラを提供すべく、サービスの企画開発・提供に取り組んでいます。
  • WIDEプロジェクト
    インターネット技術に関する先進的な研究を行う、産官学連携のグローバルな研究コンソーシアムです。

展示内容

  • アンテナからAIクラウドまで一気通貫の「シン・地上システム」
    AIサーバやマルチクラウド直結の地上局や、超小型データセンターと小型アンテナを組み合わせた“どこでも地上局”の構想をご紹介しました。
  • Starlinkを活用した企業ネットワーク構築
    Starlinkを使った拠点間VPNの事例や、BCP目的でのStarlink利用事例、無線LANのアクセスポイントと組み合わせて短期提供した実績について紹介しました。また、Starlink miniのアンテナ(実機)に触れていただき、その小ささや軽さを体験していただきました。
  • 惑星間インターネット
    地球とは大きく異なる宇宙空間では、通信遅延などの課題があります。そうした環境でもインターネット通信を可能にするために、どのような技術や研究が行われているのかをご紹介しました。また「月面から地上のインターネットにアクセスしたらどうなるのか」を体験できるデモも実施しました。

    (クリックして拡大)

最後に

今回のSPEXAでは、宇宙ビジネスに携わる多くの関係者の方々と意見交換をすることができ、IIJの新しい挑戦に対して貴重なフィードバックをいただきました。
今後もIIJは、地上のインターネットと宇宙をつなぐゲートウェイの実現に向けて挑戦を続けてまいります。