WANの利用状況を調査!WANの更改サイクルは5年以上!?

IIJ サービスプロダクト推進本部 プロモーション部 マーケティング課

大利 真弘

IIJ法人サービスのマーケティング全般を担当。市場トレンドを的確に捉え、お客様に"今"必要なコンテンツを提供。メールマガジンのコンテンツ企画、ウェビナー・イベントの企画、アンケート調査に基づくデータ分析など、多岐にわたる業務に従事し、トレンドやニーズに応じた情報発信を行う。

執筆・監修者ページ/掲載記事:15件

こんにちは。マーケティング担当の大利です。
前回のデータ連携に関するアンケート調査に続き、今回は、情シス向けにWANの利用状況に関するアンケート調査を実施しました。

WANの次回更改予定は?利用における課題は?様々な回答をご紹介します。

【アンケート調査の概要】

  • 調査手法:IIJメールマガジンの読者に対するWebアンケート
  • 調査期間:2023年10月20日~10月28日
  • 回答対象者:情報システム部門
  • 有効回答数:324件
目次
  1. WANの利用状況
  2. WANの運用課題
  3. Webアクセスへの遅延について
  4. 大利による考察
WANのコスト見直しできていますか?
5つの検討ポイントガイドブック
ダウンロード(無料)

WANの利用状況

お客様が現在ご利用中のWANはいつごろ導入されましたか?

「5年以上前」に導入したWANを、現在も利用している企業が55%と最も多い結果になりました。

WANの次回更改はいつごろ予定していますか?

利用中のWANの導入時期が「5年以上前」を選択した企業が多かったことから、直近数年での更改予定が多いと予想しましたが、意外にも具体的な検討時期が定まっていないことが分かりました。WANの更改サイクルが長期化していることの表れなのかもしれませんね。

WANの運用課題

WAN運用において感じられている課題を教えてください(複数回答可)

次回WAN更改において、特に改善したい課題や選定で重要視するポイントを教えてください(フリーコメント)

通信速度、SaaSのストレスのない利用


従業員数:1,000~2,999名
業種:素材・素材加工品

ベストエフォートなので遅延がひどい


従業員数:100~499名
業種:素材・素材加工品

トータルコストの削減(回線費用、運用・監視の手間)、回線速度改善(コストパフォーマンス)


従業員数:1,000~2,999名
業種:広告・情報通信サービス

拠点間の通信の遅延が現在課題である


従業員数:100~499名
業種:教育、学習支援

回線速度の安定化とセキュリティ強化


従業員数:100~499名
業種:機械・電気製品

他には次のようなコメントがありました。

  • 速度/コスト/帯域/セキュリティ(従業員数:100~499名 業種:素材・素材加工品)
  • 高速化、コスト削減(従業員数:500~999名 業種:教育、学習支援)
  • コスト、安定品質、冗長性(従業員数:500~999名 業種:広告・情報通信サービス)

WAN運用において、情シスが感じている課題はバランスよく分かれた印象です。一方で、次回更改時に改善したい課題をフリーコメントで聞くと、通信速度やコストを改善したいという声が多く挙がりました。

Webアクセスへの遅延について

SaaSなどのクラウドサービスの活用で、Webアクセスの遅延に課題を感じますか?

半分以上の方がWebアクセスの遅延に「課題を感じている」と回答されました。Microsoft 365やkintoneなどのクラウドサービスは大容量通信を必要とします。その影響でWebアクセスに遅延が生じます。Web会議の音声が止まるなども同様の原因のため、クラウド通信負荷を分散させることが重要です。

大利による考察

サーバの寿命が一般的に3~5年とされているように、WANの更改時期も5年おきを予想していました。ただ今回の調査結果から、WANの更改時期を具体的に定めている企業は少ないことが分かりました。SaaSなどによるアクセス遅延に「課題を感じている」企業は半数以上あり、WANの更改も「時期」ではなく「課題」に対して検討される傾向があると考えられます。現在自社のネットワーク環境が最適であるか、また課題がないかを見直す良い機会です。

IIJでは通信速度遅延やコスト、回線品質など、お客様のネットワーク課題を解決するIIJ Omnibusサービスを提供しています。
WANの検討ポイントを資料にまとめていますので、ぜひご覧ください。

引き続きいろいろなテーマで調査していく予定です!お楽しみに!!