ホテルスタッフから転職して感じた情シスの魅力【情シスのキャリア】

◇本記事はこちらの続きになります。

目次
  1. ホテルスタッフから突然情シス部門へ
  2. 新たなやりがいを求め、転職を決意
  3. 目指すチームのビジョンと今後のキャリア

ホテルスタッフから突然情シス部門へ

情報システム部門の業務において、どのような点にモチベーションややりがいを感じていましたか?

佐藤氏:

ホテルスタッフとしての経験を活かして業務に取り組み、その結果が顧客への質の高いサービス提供に繋がると実感できることがモチベーションとなっていました。また、社内の多様な部門とコミュニケーションを取りながら、情報システム部門にしかできない形で会社に貢献することに大きなやりがいを感じていました。

佐藤 奈津子氏

新たなやりがいを求め、転職を決意

佐藤さんはホテル業務を10年以上経験した後、法務関連のソフトウェア開発・提供しているLegalOn Technologies社に転職されました。その転職の背景や理由について教えていただけますか?

佐藤氏:

転職を検討した理由は2つあります。
1つ目は、ホテル業務に一定の区切りを感じたからです。10年以上の様々な部署での経験から、業務を十分に理解し、「ホテルを通じて人の幸せに貢献したい」という思いが実現できたと感じました。家族や友人が帝国ホテルで結婚式を挙げてくれたことも、自分の貢献を実感できた要因です。

2つ目は、今後のビジョンが描けなくなったからです。ニュース等でも知られている通り、帝国ホテル東京の建て替え計画が進行しています。私が入社当初からやりたかったことは、伝統的な魅力を維持しつつ、そのホテルを支持してくださるお客様に質の高いサービスを提供することでした。ホテルを新しく建て替えるとなった時に、どのように作り変えたいのか、新しいホテルで何をやりたいのかが思い浮かばなくなりました。また、私には息子がいるのですが、「単にお金を稼ぐために働く姿」ではなく、「自分が興味を持ち、やりがいを持って働く姿」を見せたいという思いがありました。

多くの企業を検討する中で、LegalOn Technologies社に入社を決めた理由は何ですか?

理由はいくつかあります。前職でのヘルプデスク経験を活かせるポジションであったこと、スタートアップ企業で新しいことを学び成長できると感じたことが挙げられます。特に、自分が積極的に意見を発信することで会社に貢献できる環境が整っていると感じたことが大きな決め手となりました。入社前に、LegalOn Technologies社は、私と同じく法学部出身の方が多く、意見交換が活発であると聞いていました。CEOの角田や上司と話す中で、それを確信し、入社を決意しました。

前職のフロント業務や不動産管理業務で得たスキルで、現職のヘルプデスク業務に活きているものはありますか?

「ホスピタリティ」「トラブルへの冷静な対応」「相手目線での問題解決力」が役立っています。

「ホスピタリティ」は、ユーザが相談しやすい環境作りに活かされています。ヘルプデスクチームが気持ちよく対応することで、ユーザも安心して業務に集中できると思います。

また、ホテル業務を10年以上経験していると、様々な予期しない問題に直面し、時には1人でできる限りの対応を迫られることもありました。今では予期せぬ問題にも落ち着いて対処することができています。

最後に「相手目線での問題解決力」です。前職の情報システム部門では、従業員が抱える悩みや課題をユーザ目線で考え、解決する機会が多くありました。また問題解決に向けて、比較的自由な方法で進められる場をいただいていたので、今も消極的にならずに解決に向けて取り組むことができています。

情報システム部門の魅力について、どのように感じていますか?

情報システム部門の魅力は、まず「変化が多く飽きない」点です。システムのアップデートや新しいシステムへの移行など、常に新しい挑戦があるため、飽きることがありません。

また、「常に新しい技術や知識を習得できる」点も魅力です。変化に伴い、新しい技術や知識を学ぶ機会が多く、それがスキルアップやキャリアの向上につながります。

最後に「人とITをつなげられる」点です。AIが業務の一部を担うようになっても、ユーザの不安や焦りを理解し、共感することは難しいと思います。私自身も最初からITが得意だったわけではなく、勉強して理解を深めてきたので、従業員やユーザがどこでつまづいているのか分かります。情報システム部門の良さは、AIでは補えない心理的安全性を提供できるところにあると考えています。

佐藤 奈津子氏

目指すチームのビジョンと今後のキャリア

佐藤さんはヘルプデスクのシニアマネージャーとして活躍されていますが、チームのビジョンについてお聞かせください。

佐藤氏:

理想のヘルプデスクは、メンバー各自が得意分野を持ち、それを活かしてチーム全体で高いパフォーマンスを発揮することです。現在、内容によってはインフラやエンジニアなど他チームに対応を依頼していますが、ヘルプデスクのメンバーは「自分でも対応できるようになりたい」と考えています。しかし、日々の業務に追われて学習の時間を確保するのが難しい状況です。まずは、各メンバーが10分でも学習や自己研鑽の時間を確保できるよう、運用の見直しやアサイン調整を行いたいと考えています。

ご自身の今後のキャリアプランについてお聞かせください。

セキュリティやガバナンスの観点から、ユーザの質問に適切に対応できる人材を目指しています。ヘルプデスク業務では、これらの質問には直接回答せず専門チームにエスカレーションするルールですが、ユーザからすればすべてをIT部門として認識していると思います。私自身がこれらの分野を包括的に理解し、ユーザが一貫した対応を受けられるようにサポートする人材になりたいと考えています。

IIJでは、今後も情報システム部門の皆さまにお役立ていただけるオンラインコンテンツやイベントをお届けしていきます。最新情報は以下のサイトからご覧ください。