ChatGPTの登場により、生…
IIJ法人サービスのマーケティング全般を担当。市場トレンドを的確に捉え、お客様に"今"必要なコンテンツを提供。メールマガジンのコンテンツ企画、ウェビナー・イベントの企画、アンケート調査に基づくデータ分析など、多岐にわたる業務に従事し、トレンドやニーズに応じた情報発信を行う。
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こんにちは、マーケティング担当の大利です。
突然ですが皆さん、Microsoft 365は使ってますか?IIJでは、2017年からOffice 365(現在のMicrosoft 365)サービスの利用を開始。私も日々チャットやWeb会議、ファイルの共同編集など便利に使い倒しています。
そんなMicrosoft 365が2024年4月に「20%の値上げ」になるようで、今回はその内容について解説いたします。
理由はMicrosoftからの発表内容を見れば明らかですが、要するに「為替」のようです。
Microsoftからの発表文
マイクロソフトは、ソフトウエアおよびクラウドサービスについて、現地価格の影響を定期的に評価し、地域間の合理的な整合性を確保しています。今回の変更はその評価の結果により、価格を米ドル水準に近づけて調整した結果です。今後も、米ドルに対する為替変動を考慮し、年 2 回の定期的な価格評価の一環として、現地通貨建ての価格を調整する場合があります。
出典:https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/12/06/231206-information/
これまではあまり注視されてこなかった「為替影響」ですが、昨今の円安により、Microsoft製品だけでなくAmazon Web Servicesなどの外資サービスを導入する場合において、重要検討ポイントとする企業も増えているようです。
Microsoftは、2023年4月にも法人向けライセンス及びサービスの価格を改定しており、オンプレミス製品を20%、オンラインサービスを15%引き上げています。今回は、いずれも20%の引き上げとなり、2024年4月以降に契約・契約更新されるお客様に適用されます。
※ 各国の価格改定状況
通貨 | クラウド製品の改定率 | オンプレミス(買い切り)製品の改定率 | 変更日 |
---|---|---|---|
ブラジルレアル(BRL) | -7% | なし | 2024年2月1日 |
インドルピー(INR) | 6% | 6% | |
韓国ウォン(KRW) | 8% | 10% | |
ノルウェー クローネ(NOK) | 12% | 12% | |
スウェーデン クローナ(SEK) | 10% | 10% | |
ニュー台湾ドル(TWD) | 7% | なし | |
日本円(JPY) | 20% | 20% | 2024年4月1日 |
中国人民元(CNY) | 7% | なし | 2024年5月1日 |
出典:https://news.microsoft.com/2023/12/05/consistent-global-pricing-for-the-microsoft-cloud-2/
ご覧のとおり、日本だけ非常に高い値上がり率になっており、為替の影響を強く受けているのが分かります。なお、今回の価格改定で対象となるのは法人向けのライセンス・サービスのみであり、個人向けのMicrosoft 365ライセンスには影響しません(法人、公共機関、教育機関、非営利団体のお客様が対象)。
為替の影響で今後どうなるかは分かりませんが、Microsoft 365を検討している企業であれば、この値上げタイミング前に導入するのも一つかもしれません。
※ 2024年3月末までに契約すれば、次回更新日までは値上げ前の価格を維持できるのでお得です。
Microsoft 365の導入時に考慮しておいた方が良いことは、為替だけではありません。
などなど。意外にも、導入した後に慌てて対応を検討する企業も少なくありません。そんな「Microsoft 365ユーザの多くがつまずく代表的な7つのポイント」を1冊にまとめましたので、ご興味のある方は、ぜひダウンロードしてください。Microsoft 365導入のヒントになれば幸いです。