私がヘルプデスクの道を選んだ理由とその魅力【情シスのキャリア】

IIJ 情シスBoost-up Projectでは、情報システム部門の皆さんに、日々の活動を更に充実させるためのヒントをお届けしています。

本記事は、情報システム部門で活躍する方々のキャリアを通じて、皆さん自身のキャリア設計や情報システム部門の魅力を再発見していただくためのコラムシリーズです。

今回は、半導体メーカや精密機器メーカ、自動車部品メーカなど様々な業種にて主にヘルプデスク業務をご経験されてきたN.T.氏のキャリア遍歴についてお話を伺いました。

N.T.氏のキャリア遍歴についてお話を伺いました

サービス業界 情報システム部門
N.T. 氏

半導体メーカでヘルプデスク業務を経験後、ソフトウェア会社でアプリケーション開発に従事。その後、精密機器メーカや自動車部品メーカで再びヘルプデスク業務を担当。現在は、通信事業及び外食事業を展開する企業にて、ヘルプデスクとしてシステムの安定運用とサポート体制の強化に取り組む。

目次
  1. ヘルプデスク業務から開発業務への挑戦
  2. ヘルプデスクでキャリアを切り拓く決意

ヘルプデスク業務から開発業務への挑戦

大学卒業後、半導体メーカでITヘルプデスク業務に従事されたと伺いました。入社の経緯や業務内容についてお聞かせください。

N.T. 氏:

電子系の大学で学んだ知識を活かせる仕事を希望しており、縁あって半導体メーカに入社し、ITヘルプデスク業務を担当しました。

主な業務は、パソコンのトラブルやネットワーク接続の問題など、ユーザからの問い合わせ対応でした。業務を進めるうえで必要な知識は、独学に加えて、同僚との情報交換やマニュアルの確認を通じて習得しました。

入社当初はヘルプデスク業務ではなく、設計や開発に関わる業務を志望していましたが、実際に経験する中で、ユーザから感謝の言葉をいただく機会が多く、次第にこの業務が不可欠な役割であることを実感しました。

その後、ソフトウェア会社でアプリケーション開発に従事されたと伺いました。転職のきっかけは何だったのでしょうか?

パソコンの周辺機器やネットワークに関する知識だけでなく、システムの内部構造やアプリケーション開発に関する知識も更に深めたいという強い思いが芽生え、転職を決断しました。
大学時代にC言語などを学んでいたものの、プログラミングに関する知識は十分ではなかったため、不足している部分を独学で補いながら、スキルを磨いていきました。

ヘルプデスクでキャリアを切り拓く決意

アプリケーション開発業務を経て、精密機器メーカのヘルプデスク業務に転職された経緯についてお聞かせください。

N.T. 氏:

アプリケーション開発業務を通じて、自分が最もやりがいを感じるのはヘルプデスク業務であることに気付きました。その経験をきっかけに、今後はこの分野でキャリアを築いていこうと決意しました。

精密機器メーカでのヘルプデスク業務を皮切りに、自動車部品メーカ、そして現在の職場に至るまで、一貫して同業務に携わってきました。どの職場でも、技術サポートを通じてユーザの役に立つことに大きなやりがいを感じています。また、問題解決を通じて感謝されることが、私のモチベーションの源となっています。

自分が本当にやりがいを感じる業務や、自分に合った仕事は、実際に経験してみないと分からないと実感しています。

現職ではどのような業務をご担当されていますか?

現在、ヘルプデスク業務を中心に担当しています。運用保守、新しいシステムの導入企画にも携わっています。

これまで様々な業界で社内SE業務を経験してきたことが役立ち、以前よりも多岐にわたる業務にスムーズに対応できるようになりました。また、社員の方々がシステムに関して気軽に相談してくださるため、こちらからの提案もしやすく、仕事の進めやすさを感じています。

現在は1人で業務を担当していますが、今後はメンバーの増員を図り、各拠点に担当者を配置することで業務効率の更なる向上を目指しています。また、私の在職中に後継者を育成し、会社全体のITサポート体制を強化するための基盤を構築したいと思っています。

これまでIT業務をご経験されてきた中で、情報システム部門ならではの魅力はどのような点に感じますか?

情報システム部門での経験は、他業界に転職しても十分に活かせる点が大きな魅力です。
新たな業界の業務プロセスや特有のシステムに触れることで、常に新しい知識や学びを得られる環境に身を置くことができます。

また、前職で活用していた機能や仕組みが現在の職場では存在しないケースに直面することもあり、こうした環境の違いに対応する中で、柔軟性や新たな視点を養うことができる点も魅力的です。これらの経験を通じて、情報システム部門の業務は、多様な業界で価値を発揮し続けられる分野であると実感しています。