「DXと情シスの現在地を探る」イベントレポート

DXというワードが登場してはや数年、多くの企業でデジタル活用が進む一方、情報システム部門とその関係性は企業ごとに差が出始めています。

そこで今回は、実際に企業の情報システム部門をマネージメントされているゲスト4名を迎え、「DXと情シスの現在地を探る」と題した座談会を開催しました。

IIJが実施した調査結果をもとに、DXの進捗状況情シスの関わり/貢献度DX推進における課題について議論しています。
本記事ではその様子をレポートします。

<パネリスト> ※写真左から順に
アクティオホールディングス 取締役 Chief Information Officer / 井原 宏尚 氏
エクシオグループ 執行役員 ソリューション事業本部 ICT エンジニアリング本部長 / 園 洋志 氏
LIFULL テクノロジー本部 コーポレートエンジニアリングユニット ユニット長 / 籔田 綾一 氏
平成建設 総務部 次長(情報システム担当) / 一ノ瀬 友紀夫 氏

目次
  1. DXに関する調査から見えた実態
  2. パネリスト4社の進捗と取り組み(次ページ)
  3. 上層部の視点で進めるDXプロジェクト(次ページ)

DXに関する調査から見えた実態

イベントの冒頭では、IIJが全部門1,131人を対象に実施した「DX推進に関するアンケート調査」の結果を紹介しました。

まずは、DX担当役員の存在についてです。DX担当役員がいる企業は全体の半数に達しており、2021年の調査結果と比較すると、わずかに増加しています。また、従業員規模が大きい企業ほど、その割合が高くなる傾向があります。

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DX担当部署の存在についても、同様の結果が見られます。

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次に、DXの取り組みについてです。積極的に取り組んでいる企業は約45%で、従業員規模が大きいほどその割合が高い傾向にあります。
また、「DXに取り組む意志やビジョン、戦略が明確化されている」企業は約20%、「明確化を検討している」企業が約35%、そして「最初に掲げたものが形骸化し始めている」企業が約17%という結果になっています。

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続きでは、DXに関する調査結果のほかに、パネリスト4社のDXの進捗状況や取り組み内容についてお話しています。
ぜひご覧ください。