<若手マーケ和泉が行く!IIIJサービスの”裏側”を聞いてみたシリーズ>
IIJに最近入社した若手マーケティング担当の和泉。上司から「まずは各サービスの特長を学んでこい!」とのお達しがあり、IIJサービスの開発者を巡る旅が始まりました。
第1回のテーマはクラウド型のバックアップサービス「IIJシンプルバックアップサービス」です。
このサービスの担当者に話を聞きに行きました。
<サービス担当者>
安藤
バックアップサービスの開発責任者。幅広い知識と経験を持ち、DBサービスも担当。
荒木
安藤とともにバックアップサービスの開発を担当。バックアップのスペシャリスト。
データを保存するだけじゃダメ。バックアップのトレンド
和泉
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今日はよろしくお願いします!実は私、バックアップについてあまり詳しくなくて…
バックアップって簡単にいうと、どこかにデータを保存しておけばよいんですよね。
安藤
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簡単にいえばそうですね(笑)。ただ、IIJのお客様では、最近、バックアップに対するニーズが少し変わってきています。バックアップしたいデータ容量が増え続けていて保存場所に困っていたり、単純なバックアップだけではなく、事業継続対策の一環として災害などの際にリカバリできたり、といったことが求められてきています。
和泉
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なるほど。最近、災害が多いですしね。
荒木
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ランサムウェアによるファイル暗号化の際にデータ復旧として活用された、というケースもありますね。これはセキュリティ対策としてのニーズですね。
和泉
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バックアップに求められるニーズが増えているんですね。ちなみにバックアップする対象に変化はありますか。バックアップというと「サーバにある重要なデータ」というイメージがありますけど。
荒木
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先ほどのセキュリティ対策にもつながるんですが、最近だとサーバだけじゃなく、従業員が使うパソコンのバックアップをしたい、という声も増えてきましたね。パソコンが壊れたら仕事にならない人がほとんどだと思いますが、バックアップは取っていないという人が多いので。実際にランサムウェアに感染したらデータが開けなくなるという。
和泉
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バックアップをすれば、解決できますね。
安藤
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ただ、従業員全員のパソコンのデータをバックアップするとなると、容量が膨大になってしまうので、コストとの兼ね合いもありますね。
和泉
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まさに、私も最近PCが壊れて、大事なデータがなくなってしまいました…
事業継続にも関わるリスク
和泉
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重要なデータはパソコンのローカルに置かないで、共有のファイルサーバに置いておく企業も多いですよね。私はしていなかったんですが…(汗)
荒木
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そうですね。でも驚いたのが、その大事なファイルサーバのバックアップを元データと同じ場所に置いているケースが多いんです。これだと災害時などの備えには不十分です。ファイルサーバは特に「これがなくなったら困る!」というほどの大事なデータがたくさん入っていることが多いんですけどね。
和泉
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バックアップ元のデータとバックアップデータが1つの場所にあるイメージですね。
もし何か災害が起こって、その場所が被災したら大変ですね。
荒木
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そうなんですよ。ただ、そういうケースは非常に多いですね。
和泉
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こうして聞いてみるとバックアップに対するニーズも変わってきているんですね…
荒木
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最近では、バックアップするシステムが点在していて、バックアップデータもバラバラなのでひとまとめにしたい、というニーズはよく聞きます。
和泉
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AWSとMicrosoft Azureとオンプレミスのそれぞれにシステムを持っていることがありますもんね。
安藤
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はい。システムごとに分かれる、というまさに典型的な例ですね。こうした各システムのバックアップをまとめようとすると、コストが高くなってしまうこともあります。
和泉
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うーん、バックアップを簡単に考えていた自分が恥ずかしい…
今聞いただけでも、
「増え続ける容量」「災害対策」「セキュリティ対策」「バックアップ元がバラバラ」と、求められることがたくさんありますね。
ということは、これをクリアしたサービスが
IIJシンプルバックアップサービスということですね??
安藤
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そのとおりです(笑)。
――というわけで、後編はこうした課題を解決できるIIJシンプルバックアップサービスの特長や、開発の背景も交えて聞いていきたいと思います。