リモートアクセスVPNのリプレ…
IIJ社内に無線LANを導入してから約20年。導入当時の事情から、今後のリプレースまでの変遷をIIJ情シスが語ります。
登場人物
IIJ 情シス
関 一夫
IIJグループの社内ITインフラを統括。
インフラからアプリケーションまで豊富な知識と経験を備える
IIJ 情シス
井内 悠
IIJ社内のネットワークの企画運用を担当。
無線LANのリプレースを推進
(聞き手) IIJマーケティング担当 向平
井内
IIJ本社がある東京の飯田橋オフィスは10フロアを利用していて、無線アクセスポイント(以下、AP)は合計226台配備しています。そのAPを2台のコントローラで管理する構成です。どちらもシスコ社の製品を採用しています。
関
そうですね。IIJが最初に無線LANを採用したのは20年ぐらい前でした。当時はまだ無線LANのセキュリティに疑問があったこともあり、社内ネットワークとは分離したネットワークとして構築した経緯があります。その考え方を継続的に踏襲して現在に至っています。
関
当時は固定席と座席に配備した固定PCでの運用でしたので、特に問題なかったんですが、今は使い方が変わってきましたよね。IIJでもフリーアドレスを採用するなど、オフィス内でもフレキシブルに移動する社員が増えました。そのため、無線LAN経由でも社内ネットワークに接続する環境を検討しています。
井内
ちょうど無線LANコントローラとAPの更新時期も迫ってきたので、更新後の環境はそんな構成にできるように考えています。
関
どのメーカ、機種にするかは現在検討中です。例えば、機種によってはMicrosoft Intuneと連携する機能があります。それを使うと、接続端末の管理や、妥当性をチェックできるようになり、より安全な環境にできます。無線LANの技術や規格も進歩して、セキュリティも大きく向上していますね。
井内
例えば、更新後のAPはWi-Fi 6に対応しますので、速度が速くなる可能性がありますね。
関
APの性能や、利用できる規格が変わったことによる改善は見込めますね。同時に、 AP以降の経路の帯域や、経路上に存在するコンポーネントの改善も検討する必要があると思っています。
井内
APの入れ替えに関しては、設置工事なども必要になります。長期連休期間を利用したり、既存のAPと併用期間を設けたりと、移行方法や考慮すべき点を現在洗い出しているところです。
井内
基本的には同じです。ただ、現在は無線コントローラが本社と拠点のもので分かれているんです。それが管理上の手間でもあるので、今後は統合していこうと思っています。
関
無線APのコントローラについては、無線APだけでなくPCやスマートデバイスなど、他の端末の管理もできるソリューションがあります。今後はそういったものをうまく活用することで、ネットワークの統一性と管理性の向上が見込めると思います。
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