クラウドファーストな社内システム構築。実際のところが知りたい!【IIJ Interactive Meeting #6】

特集

情シス同士のオンライン座談会「IIJ Interactive Meeting」を開催

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IIJでは、情シス部門のリアルな事例を聞き、カジュアルにディスカッションできる少人数制の座談会「IIJ Interactive Meeting」を定期的に開催しています。

「IIJ Interactive Meeting」とは

  • 自社でやっていることは正解なのだろうか?他社の取り組み事例を聞きたい
  • 同じ情報システムに携わる方々とカジュアルに情報交換してみたい

…といった皆さんのお悩みを解決する場として、IIJとのお取引の有無を問わずご参加いただけます。

本レポートでは、2021年12月に行った第6回の内容を、一部抜粋してご紹介します。

最初の事例セッションでは、「エルテスのクラウドファーストな社内システム構築」と題し、エルテス様の取り組み事例をご紹介いただきました。

その後、IIJが独自に行った「DX推進に関する調査」の結果をご紹介し、ディスカッションタイムへと進行。
事例プレゼンで紹介されたトピックに関する各社の取り組み紹介や、皆さんが“DX”をどう捉えているか?といった話題で活発な意見交換が行われました。

目次
  1. ファイルサーバと社外共有の選定ポイント
  2. 皆さんが思う「DX」とは
  3. 参加後のアンケート結果
Boxだけじゃない!
ファイルサーバのクラウド化ガイドブック
3冊セットで
ダウンロード(無料)

IIJ参加者

IIJ 情シス

関 一夫

IIJグループの社内ITインフラを統括

進行役

向平 友治

IIJでマーケティングを担当

ファイルサーバと社外共有の選定ポイント

事例プレゼンでは、クラウドサービスの活用や、コロナ前後での業務環境の変化などをご紹介いただきました。ディスカッションでは、その中の一つであるファイルサーバの活用について意見交換がなされました。

IIJ 関

ファイルサーバはBoxを使っている方も多いですね。弊社もWindowsファイルサーバからBoxへリプレースしました。Google ドライブやSharePointとの比較や、稟議の通し方などに苦労されている方は多いのではないでしょうか。

Aさん(ITサービス業)

弊社はBox Driveを利用しています。稟議においては、IT導入補助金を活用できたのも助かりました。サードパーティ製品が多くあるので、課題を解決しやすくて良いですよね。でも、コラボレーション機能は使っていないんです。

Bさん(卸売業)

へー。それは、なぜですか?

Aさん(ITサービス業)

やっぱり誤共有が怖くて。導入するとなれば、社員教育も必要になるので、今のところ許可していないんです。承認フローを入れるとかになるとまた反発もあるでしょうし…。

Bさん(卸売業)

なるほど。
ちなみにうちでは、コラボレーション機能は全員に開放するのではなく、申請制にしていますよ。そうするとある程度意識付けにもなりますし、反発が出づらいかもしれません。

IIJ 関

Box Shieldを使うという手もありますね。セキュリティと利便性のバランスを取るためには、いかにリスクに早く気付けるかという点が重要ですよね。

Cさん(生産用機械器具製造業)

BoxはRelay機能やメタデータが使用できる点が良いですよね。

Dさん(その他)

弊社はBoxも検討しましたが、Google ドライブ活用に落ち着きました。

Eさん(情報通信業)

うちも社内はGoogle ドライブですが、社外とのファイル共有に何を使うか悩ましいです。

Fさん(化学製品卸売業)

うちではSharePointのファイル共有を推奨しています。

Gさん(生活関連サービス業)

GoogleユーザであればHENNGEの組み合わせも良いですね。

Bさん(卸売業)

うちもHENNGEさんを使っています。

Dさん(その他)

まさにHENGEを検討中なので参考になります!

…と、各社それぞれのポリシーでクラウドサービスやサードパーティを組み合わせて構築されている様子でした。また、クラウドサービスの利用にあたっては、認証やバックアップも課題となるといった会話で盛り上がりました。

皆さんが思う「DX」とは

Gさん(生活関連サービス業)

ところで話題は変わるんですが、「DX」って実際のところ皆さんどんな定義で使ってます?

IIJ 関

シンプルに言えば、「アナログをデジタルにする」ということでしょうか。業界によっては革新的な変化になりますよね。

IIJ 向平

経済産業省によれば次のように定義されています。でも「DX推進に関する調査」で成功したDXについて聞いたところ「テレワーク」や「ぺーパレス」という回答が大多数でしたね。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や 社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務その ものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

Hさん(金融商品取引業)

今や新しい取り組みにITを使わないことはないので、どちらかというと“変革”の要素が重要なのだと思います。ただ、企業にとって変革は常に必要なことなので、難しく捉えなくても良いのかもしれないなぁとも思います。

Bさん(卸売業)

「デジタルがあることを前提として、ビジネスモデルを再定義すること」かなと思っています。これがまた難しい…。

IIJ 関

ITに携わる側が、経営を理解する必要性が増していますよね。

Aさん(ITサービス業)

経営が知りたいことを説明できる人が少ないように思います。

IIJ 向平

情シス部門が経営や事業を理解して、社内コンサルにシフトする必要性も感じます。定期的に情シスから現場部門に修行に行かせている会社さんもあるそうです。

Fさん(化学製品卸売業)

現場のことも経営のことも理解しないと変化を起こせないので、相互理解が大事ですね。そして、情シスは間に入れて楽しいですね!

…と、ここでお時間が来てしまいましたが、イベントではチャットも含め様々な意見が飛び交い、皆さんそれぞれの取り組みについて情報交換をしていただく有意義な機会となりました。

また、本イベント内でもご紹介した「DX推進に関するアンケート」では、800件を超えるDX従事者からの声を集め実態をまとめましたので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。

参加後のアンケート結果

実際のイベントでは、レポートには書ききれない“ここだけの話”が満載で、非常に有意義な情報交換がされています。

ここで、ご参加の皆さんからお寄せいただいた主なご意見をご紹介します。

    イベントの感想
  • 普段が1人情シスなので、仲間がいる感じは非常にうれしいです。
  • 他社の具体的な事例とその選択に至った背景まで細やかに聞けたことがとても有意義でした。
  • 実例や、皆様が悩まれているポイントもうかがえて勉強になりました。
  • 生の声を聞くことができ、自社が抱える課題の対応に大変役立つ情報となった。

座談会は次回以降も開催予定です。皆さんのご参加をお待ちしています。