#10 新人営業が聞いてみた。IIJ統合運用管理サービス(UOM)って何がいいの?

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IIJ サービスプロダクト推進本部 営業推進部 クラウドソリューション課

高田

IIJ GIO(ジオ)などのクラウドサービスを担当している新人営業。

執筆・監修者ページ/掲載記事:14件

こんにちは。新人営業の高田です。クラウドサービスを担当しています。最近「クラウドの運用」についてよく聞かれるんですが、それならIIJ統合運用管理サービス(以下、UOM)がおすすめだと教えてもらいました!どんなところがおすすめなのか、開発者に詳しく聞いてみたいと思います。

<今回話を聞いた人>
クラウド本部 MSP推進部 福原 亮

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目次
  1. クラウド化で人手が足らないってほんと?
  2. UOMのマルチクラウド対応
  3. 構成管理でシステムの情報をひとまとめ
  4. ITSMツールで運用業務を効率化
  5. 他社ツールと何が違う?
  6. 今後のロードマップは?

クラウド化で人手が足らないってほんと?

今日は、お客様から必ず聞かれる「クラウドの運用」について教えてください!
福原さんは、実際に運用業務をしていた経験から、UOMを開発されたそうですね?

はい。24時間365日稼働するデータセンターで、大量のアラートと格闘していました。システム運用をなんとかラクにできないか。そう考えたところから、UOMの開発がスタートしています。

最近は「クラウドシフト」や「マルチクラウド」という言葉をよく耳にします。運用の現場にも変化が起きているんでしょうか?

従来のオンプレミスのシステムでは、ハードウェアを買って、OSをインストールして、アプリケーションを設定していました。ところが今は、クラウド利用が加速しています。IaaSではハードウェアやOSの面はクラウド事業者が運用してくれますし、PaaS/SaaSならミドルウェアやアプリケーションまでもがクラウド事業者の範囲になります。運用作業の比重も、ハードウェアの交換やソフトウェア保守から、クラウド上で動くアプリケーションの対応へと変わってきています。求められるスキルセットが、必然的に変わってきますよね。

システムは増える一方で「人手が足らない」というお悩みも聞いたことがあります。

単に人手不足というよりは、「クラウドに特化した人材」が不足していると言ったほうが適切かもしれません。クラウドを活用してどう業務を展開していくのか、クラウドに対するセキュリティをどう考えるのか。そんなところの重要性が増していると思います。

UOMのマルチクラウド対応

UOMはシステム監視や運用を効率化してくれるツールですよね。クラウドにも対応しているんでしょうか?

はい。オンプレミスにもクラウドにも対応しています。
お客様のシステムを見ていると、AWSだけ、Azureだけで作られているケースは、そんなに多くないんです。ほとんどの企業では、オンプレとクラウドを併用したり、複数のクラウドを併用したりしています。
システムの面倒を見る情シス部門では、オンプレもクラウドも、両方のシステム運用をしなくてはいけない。そこで、UOMの統合運用管理を求められるケースが多いですね。

クラウドサービスによって仕組みが違うと思うんですが…どうしてまとめて監視できるんですか?

AWSならCloudWatch、AzureならAzure Monitorなど、ネイティブなツールが各社から提供されています。UOMの監視機能は、そういったツールとの連携のほか、各社からのメールを取り込んだりしてまとめられるんですよ。

なるほど!監視以外にもマルチクラウドに対応した機能がありますか?

AWSやAzureへの問い合わせをIIJが受け付けるマルチクラウドサポートを提供しています。
クラウドを使っていて「困ったな」「障害なのかな?」と思った時、クラウドベンダー各社への問い合わせではなく、IIJが一括で受け付けて回答するサービスです。

構成管理でシステムの情報をひとまとめ

UOMの中でも比較的新しい機能に、構成管理がありますね。2021年10月にリリースされました。

はい。マルチクラウド化が進むと、どこで何が動いているかの情報を見るのが、すごく難しくなっていきます。「仮想サーバは何台ある?」「どんなソフトウェアがインストールされている?」など、システムを構成する要素を管理するための機能が「構成管理」です。

システム台帳をExcelで管理されているお客様も多いと思いますが…それではいけないんでしょうか?

Excelを作るところまではできても、更新や管理に手間がかかるんです。
UOMでは「インベントリ収集」といって、サーバから構成情報を吸い上げて自動的に更新する機能があります。保守契約やライセンスの期限を登録しておけば、期限前にメールで通知してくれる機能もありますよ。

便利そうです!常にExcelをチェックする必要もないし、負荷軽減にもつながりますね。

ITSMツールで運用業務を効率化

構成管理と同時にリリースされた、ITSMツールはどんなものでしょうか。ITサービスマネジメント、ですよね?

例えば障害が起きた時、誰がいつどんな対応をしたのか、管理する必要がありますね。
メールでアラートが飛んできて、Excelに転記してExcelで進捗管理して、という方も多いと思います。それをシステマティックにやってくれるのがUOMのITSMツールです。
UOMでは、検知したアラートは自動でフィルタリングして統合され、インシデントとして起票されるので、起票の手間も省けます。

記載漏れとか転記ミスもなくなりますね。

はい。対象がオンプレであってもクラウドであっても、対応の状況を一元管理できるので、業務の効率化や対応スピードの向上につながると思います。

こういったログが残っていると、後から対応する方の参考にもなりますね。

そうなんです。対応履歴をちゃんと残すと、ナレッジになっていくんですよね。同じような障害が発生した時に、前はどうやったんだっけ?と振り返ることができますから。

他社ツールと何が違う?

構成管理やITSMツールは、他社にも似たようなサービスがあるんでしょうか?

実は構成管理ツール、ITSMツール、監視ツールなど、専用のツールで優れたものもたくさんあります。UOMの特長は、これらの機能を1つのサービスで提供している点です。例えば、監視の仕組みで検知したインシデントが自動的にITSMに連携されるとか、監視対象のノードが自動的に構成管理に登録されるとか。UOMという1つのサービスに機能が集約され、しかもオンプレでもクラウドでも統合的に使えて、システム運用のアウトソーシングもできる。ここが強みだと思っています。

システムをいくつか運用されていて、構成情報や障害も手間なくきちんと管理したい、というお客様におすすめしたいです!

今後のロードマップは?

UOMの今後の開発予定も教えてもらえますか?

構成管理では、インベントリ収集できる対象を増やして、ネットワーク機器にも広げていきたいです。そうすると、システム全体を見られるようになります。
ITSMでは、IIJのサポートセンターやエンジニアの対応状況を、お客様にも見ていただけるようにしたいと考えています。
そのほか、企業内のQ&Aに対応できるツールも検討しています。企業内で一般ユーザをサポートするのも情シスの仕事です。SaaSを含めて社内システムがどんどん増えていきますから、情シスの業務をラクにする機能を今後も開発していきたいですね。

UOMは情シスの皆さんの味方なんですね!

はい。UOMは監視・運用ツールとして出発しましたが、現在は、情報システム部門の業務をいかに効率的に回していくかという側面に着目しています。
インフラが正常に動いているか?だけではなく、管理者の業務が円滑に回っているか?更に、利用者が健全に活用できているか?という視点で開発を続けていきたいと思います。

インタビューを終えて
UOMが1つのサービスで色々な機能を備えていることが分かったので、マルチクラウド運用に悩んでいるお客様にぜひおすすめしたいと思いました。これからUOMが、情シスの皆さんの味方として、ますます便利に進化していくのがとっても楽しみです!
次回は、実際にUOMを使用して運用を行う際のポイントを聞いてみたいと思います。(高田)