IIJの新人営業の高田が、II…
IIJ GIO(ジオ)などのクラウドサービスを担当している新人営業。
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こんにちは。新人営業の高田です。クラウドサービスを担当しています。以前インタビューをした、IIJのIaaS「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2(以下、IIJ GIO P2 Gen.2)」はIIJ白井データセンターキャンパス(以下、白井DCC)で運営しているそうです。今回は白井DCCのデータセンター長に話を聞いてみたいと思います。
<今回話を聞いた人>
基盤エンジニアリング本部 基盤サービス部 白井データセンターキャンパス 加藤 佳則
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加藤
自社運営の外気冷却コンテナデータセンターを作ろう、ということで2011年に島根県松江市に松江データセンターパーク(松江DCP)を開設しています。
加藤
サーバが熱を持つため、データセンターには冷却が必須です。機器だけに頼るのではなく、外気を直接吹き込んで冷却させます。
加藤
データセンターは大きな電気を使う施設なので、省エネ対応は特に必要です。環境省でも、データセンターが増加していることを受け「2040年までにデータセンターのカーボンニュートラルを目指す」が目標として定められました。もちろん白井DCCでも取り組んでいます。
加藤
外気冷却に加えて、リチウムイオン蓄電池の充放電を活用しています。夏季のピーク電力を低減することで使用電力を平準化します。
データセンターの電力使用効率を表す指標にPUE(※)があり、白井DCCのPUE設計値は1.2台です。
省エネ法での目指すべきベンチマーク目標は「PUE1.4以下」とされているので、白井DCCは非常に高いエネルギー効率で運用できています。
※ PUE:データセンター全体の消費電力を、サーバなどのIT機器の消費電力で除した値。冷却のための空調の電力などが膨らむほど、数字が大きくなる。
加藤
関東近郊のデータセンターが老朽化していることもあり、関東で自社のデータセンターが必要だと感じていました。今後のクラウド事業をもっと展開するためにも、松江DCPより大規模なデータセンターが必要となったのです。
加藤
白井近くの印西エリアはデータセンターが多く、世界的にも有名です。
データセンターが集まっていることで、送電網の整備がしっかりされていることや、キャリア回線が引きやすいといったメリットがあります。
加藤
白井市のある下総台地は地盤がしっかりしていて揺れにくいんです。実際に千葉が震源地の地震が起きた際も、観測された震度は東京より白井の方が小さかったんですよ。
加藤
建物自体は耐震設計で、震度6強にも耐えられます。ラックは基礎の上に直接立てているため、建物の揺れによって大きく揺れることはありません。
加藤
お客様がデータセンター内のラックに持ち込んだ機器からIIJ GIO P2 Gen.2には構内接続ができます。クラウドリソースとの大容量データ転送や低遅延な通信を必要とするシステムにもご利用いただけますね。
また、プライベートバックボーン(閉域ネットワーク)からその他のIIJサービスにも接続ができます。
加藤
データセンターまではネットワーク機器を持ち込んでいただき、お客様拠点と接続します。キャリアフリーなので、既存で使っている回線を持ち込めます。
加藤
IIJのバックボーンネットワークにも直接接続できるので、広帯域・高品質なインターネットを使える点もメリットだと思います。
全体的な構成はこのようなイメージです。構内配線より上の機器は標準で冗長構成になるので、有事の際にも安心です。