第3話:デジタル教科書配信やCBTに必要なネットワークはどうすればいいの?

連載

先輩、教えて!
GIGAスクールのネットワーク

2020年度(令和2年度)のGIGAスクール構想に基づく環境整備が行われてから2年。
学校現場でのネットワーク利用にはどのような課題があり、どのような解決策が取られているのでしょうか。GIGAスクール案件に携わる営業部門のメンバーがその実経験などをご紹介。
今回はデジタル教科書をはじめとしたGIGAスクールでのICT活用に最適なネットワークについて解説します。

登場人物

けいじ先生(統括)

やたら先進的な試みを実施しているが実はせっかちとの噂も。先生役を買って出たが思い込みも激しい。 IIJ在籍25年を超える生き字引的レジェンド。

たくみ部長

優しさとマメが取り柄の中間管理職。当人はしっかり仕事をしているつもりでもどこか肝心なところが抜けている。

みなこ担当

入社1年目、右も左もわからないままいきなり教育業界担当を課せられ困惑している。先輩からの叱咤激励に耐え、日々勉強に励む健気な新人営業。


みなこ
けいじ先生、たくみ部長!
デジタル教科書の配信ってもう始まってるんですか!?

たくみ
ホットなキーワードですね!

みなこ
お客様が「デジタル教科書やらCBT(Computer Based Testing)やら、いろいろとGIGAスクールでのICT利用が活発になるなかで、どのような回線の選択肢があるのか助言してほしい」と仰って。何か良いものはないでしょうか?

たくみ
デジタル教科書やCBTについては、2024年頃の本格利用開始と言われています。
それぞれの通信特性を理解した上で回線の品目や構成を選ぶべきでしょう。

【伸びゆくインターネットトラフィック】

出典:「令和3年版情報通信白書」(総務省)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nb000000.html


けいじ
上は総務省のレポートにある国内ブロードバンドサービスのトラフィック量です。
コロナ前でも年平均2割、コロナ後は前年比50%以上も増加しました。これからも年平均2割程度増加していくと想定すると、5年後に各学校に必要なネットワークはなんと、現状の約2.5倍(※)もの帯域を用意しなければなりません。
※ 1.2×1.2×1.2×1.2×1.2 = 2.489

みなこ
えええー、もしも日頃200Mbpsぐらいの帯域を使っているとすると…
200Mbps×2.5倍=500Mbpsですか!!

けいじ
一般的にデジタル教科書は数GB/1教科と大きなデータ容量ですから、みなさんが常用する数年後になると、もっともっと必要なトラフィック量は伸びていくでしょうね。
またCBTは特性が違い、瞬時に・確実に通信を成り立たせる品質が重要です。

たくみ
そんな両方を満たす夢みたいな製品があるのでしょうか…

けいじ
答えは「専用回線」です。整備区間の通信帯域と品質を確保できるサービスです。

みなこ
えええー、学校に専用回線なんてリッチすぎませんか!?

けいじ
私たちと団体様との間で様々な検証等を経て、たどり着いた解があります。令和4年度末には環境構築されるご予定と聞いていますので楽しみですね。

みなこ
すごい時代がやって来ますね!

デジタル教科書の普及に向けて、最適なインフラ作りに邁進してまいります。(続く