第11話:アフターGIGAスクールの勉強会(新年度編)

連載

先輩、教えて!
GIGAスクールのネットワーク

2020年度(令和2年度)のGIGAスクール構想に基づく環境整備が行われてから2年。
学校現場でのネットワーク利用にはどのような課題があり、どのような解決策が取られているのでしょうか。GIGAスクール案件に携わる営業部門のメンバーがその実経験などをご紹介。
今回は、2023年度のGIGAスクール環境を取り巻く動きを見ていきます。

登場人物

けいじ先生(統括)

やたら先進的な試みを実施しているが実はせっかちとの噂も。先生役を買って出たが思い込みも激しい。 IIJ在籍25年を超える生き字引的レジェンド。

たくみ部長

優しさとマメが取り柄の中間管理職。当人はしっかり仕事をしているつもりでもどこか肝心なところが抜けている。

みなこ担当

入社1年目、右も左もわからないままいきなり教育業界担当を課せられ困惑している。先輩からの叱咤激励に耐え、日々勉強に励む健気な新人営業。


みなこ
けいじ先生、たくみ部長!新年度になりました!!
今年度も教育委員会の皆さまに向けて、たくさんの役立つ情報をお届けしていきたいです!

けいじ
意気込み十分、今年度も頑張りましょうね(笑)。
ところで、今年度はこども家庭庁も発足し、「こどもまんなか社会(※)」の実現に向けた動きも始まりました。学びの現場ではデジタル化やICTの更なる利用なども進むでしょう。
※ 子どもに関する取り組み・政策を社会の真ん中に据えること。

たくみ
はい!例えば今年はCBT(Computer Based Testing)の「話すこと(Speaking)」が行われると聞いています!もしかするとVR(仮想現実)やAR(拡張現実)、まだ見ぬ技術や利用方法なども出てくるかもしれません。

けいじ
そのとおりですね。
また皆さん、電子図書館ってご存じでしょうか?数年前から数多くの自治体で取り組まれていますが、令和3年度には200近くの自治体で電子図書館の導入が進んだようです(※1)。
また国立国会図書館様では、令和4年5月より「個人向けデジタル化資料送信サービス(※2)」を始められるなど、非常に豊富なコンテンツを子どもたちがインターネットを通じて利用できるようになってきました。

(※1)公共図書館 電子図書館サービス(電子書籍サービス)実施図書館集計(2023年1月1日)
(※2)国立国会図書館 個人向けデジタル化資料送信サービス


みなこ
子どもたちにとっては学校だけに留まらず、ネットワークが利用できる様々な場所すべてが楽しい学びの場になりますね!

けいじ
はい、そのとおりです。ネットワークの安定性や信頼性もますます求められていくでしょう。
コラム第2話第1回ウェビナー概況にも、ポイントを挙げていますから参照してみてください。
また、GIGAスクール構想の実現に向けての取り組みが本格化して2年。多くの教育委員会様や学校様が、「ICT環境に触れてみる」から「ICT環境を使いこなす」のフェーズに入ったことを意識し、教職員の皆さま自身がICT環境を使った便利さや楽しさを広めてくださっていると思います。子どもたちにとっては「学びの探究」を行うための最適なツールとして、GIGAスクール環境が定着してきたように思います。

みなこ
ううー、もっと多くの学校現場でのご利用方法や課題に思われていることを知りたいです!!

たくみ
ぜひとも多くの教育委員会様や学校関係者様を回って、微力ながら私たちができる形でお役に立てる情報をお届けしていきたいですね!

けいじ
そうですね、ぜひ頑張って教育業界を盛り上げていきましょう。
ところで突然ですが、たくみ部長が今回で卒業なんですよね。

みなこ
ええ!?聞いてないですよー(泣)

たくみ
はい、とても残念なのですが、また違うデジタルなところから応援しています!

けいじ
たくみ部長は長年一緒に、ゼロからGIGAスクールソリューションを一緒に作ってきた古参メンバーですからとても感慨深いですが、ここは暖かく見送ってあげましょう。
みなこさんからすると頼もしい先輩が抜けるのは心配でしょうが、新たなメンバーを迎えましたのでご心配なく。

みなこ
えええ!?

2023年度、新年度を迎え新メンバーで続けてまいります。(続く